玄武洞を見に行く
今年の夏は、
自然の力(power of nature)を肌で感じに、
いくつもの場所に訪れました。
玄武洞公園です。
玄武洞公園には、
・青龍洞
・玄武洞
・白虎洞
・南朱雀洞
・北朱雀洞
の5つの洞があります。
玄武洞は、
160万年前に起こった火山活動によって、
山頂から流れ出したマグマが、
冷えて固まる時に規則正しいきれいな割れ目を作り出し、
その後、6000年前、腐食により、玄武岩塊が姿を現し、
人が石を取ったために洞となったもので、
玄武岩の六角形の石柱「柱状節理」が積み上げられ、
自然の不思議な美しさを見せています。
青龍洞【天然記念物】
・長い節理が特徴的。高さ33m、幅40m。
・15mもの長い節理が見られる。
・自然の作り出したダイナミックさにとにもかくにも感動します。
玄武洞【天然記念物】
・公園の中心にある最も大きな洞窟。
・玄武岩の名前の由来になった洞窟。
・2ヶ所の大きな洞窟がある。
白虎洞
・水平方向に延びた柱状節理と、
その六角形の断面を間近に見ることができる。
北朱雀洞
・水平方向の節理が上部に向かって徐々に水平方向に変化していく様子が見られる。
南朱雀洞
・節理を間近に観察できる。
夏の暑い日に、汗だくで見に行きました。
駐車場からほんの少し小高い場所に全部の洞があります。
写真の何倍、何十倍の迫力がありました。
自然の偉大さみたいなものを感じました。
玄武洞の名は江戸時代の文化4年(1807)6月25日、幕府の儒官、柴野栗山によって命名され、また明治17年(1884)岩石の日本名を定めるとき、東京大学の小藤文次郎博士が玄武洞の名を用いて玄武岩と命名し、今日の岩石名となっています。
大正15年(1931)、京都大学の松山基範博士は、玄武洞の石の磁性の方向が今と反対の南を向くことを発見。新しい地球科学の頁を開きました。
行く価値は大です。
キーワード
節理:地層や岩石のなかの割れ目のうち、ずれを伴わないもの。ずれを伴う断層と区別する。
玄武洞公園
はじめまして
私はScience Museumに関する研究で博士(学術)を取得し、
サイエンスコミュニケータを名乗っているものです。
現在は、都内の高校で働いています。
そんな私が訪れた場所。残したいこと。など—
科学教育に関することが主になると思いますが、
思うことを自由に書いていこうと思います。
米麹を実体顕微鏡で見たところ。